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何を質問する?取材・インタビュー成功のコツ

何を質問する?取材・インタビュー成功のコツ

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取材において最も重要なのは、事前準備です。
取材は、基本的にはやり直しがききません。取材当日に聞きたいことを聞き出せなかったらアウトです。
漏れなく聞き出せるように、しっかり準備をして当日に臨みましょう。

【目次】
(1)取材前日までに調べておく内容
  1-1.取材対象者のプロフィール
  1-2.取材対象企業の概要
  1-3.取材先の他のインタビュー記事
  1-4.同じテーマのインタビュー記事
  1-5.掲載媒体のその他の記事

(2)質問項目のテンプレートの作成

(3)取材当日の持ち物・服装
  3-1.取材当日の持ち物リスト
  3-2.取材時の服装

(1)取材前日までに調べておく内容

1-1. 取材対象者のプロフィール

人物取材の場合、取材対象者方の名前を、インターネット検索で徹底的に調べます。
漢字表記、アルファベット表記、「社名+氏名」、「職種+氏名」…など、思いつくものはすべて検索してみましょう。
Google検索はもちろん、Facebookでの検索も忘れずに!

取材相手の年齢、経歴、出身地、既婚・未婚、趣味嗜好…など、色々な情報を頭に入れておくことで、事前にどんな雰囲気の人かイメージできるので、取材当日の緊張がほぐれます。
そして何より、質問のポイントがわかります。
育ってきた環境や過去の経歴は、現在のその人を構成している要素です。
例えば、「学生時代からずっとスポーツを続けている」とか「海外留学していた」とか、そんな経験があれば、取材当日にはそこへ話を持っていくようにすると、良いネタが聞けることが多いように思います。

※但し、個人情報を細かく調べたとなると気持ち悪いと思われてしまう場合もあるので、FacebookなどのSNS掲載の情報については「事前にネットで調べた」とは言わないように注意してください。
「学生時代は何かされていたのですか?」など、遠回しに話を振るようにしましょう。

1-2. 取材対象企業の概要

会社経営者へのインタビューや、企業・組織の取り組みを取材する場合など、人物よりも企業そのものが取材対象となっている場合は、その企業について、徹底的に調べましょう。

・企業のホームページ
・企業のSNS(Facebook、Instagram、Twitter)
・プレスリリース
・商品の口コミ情報
・就職サイトの企業ページ
・転職掲示板(元社員による口コミ) …など。

企業情報については、個人のことを調べる場合よりも多くの情報が拾えます。
また、個人情報と異なり、企業情報については、取材当日に調べてきたことを質問しても構いません。
事前に興味を持ってよく調べてきたことが伝わると、相手から好印象を持ってもらえることが多いです。
取材中、ピンときたことがあれば、「ホームページに〇〇と書かれていたのも△△だからですか?」といった具合に、話の内容に絡めて積極的に質問しましょう。

1-3. 取材先の他のインタビュー記事

取材対象に選ばれるような企業には優良企業が多いので、既に同じテーマのインタビュー記事がWeb上に公開されている場合もあります。
その場合は、それらの記事に必ず目を通しておきましょう。
テーマが同じだと、どうしても先方から同じような回答が返ってきてしまいがちですが、記事内容が他のインタビュー記事と被ってしまうのは好ましくありません。
かといって、同じテーマなのに全く違っていても整合性が取れなくなってしまいます。
他の記事を踏襲しつつ、その後の展開を加えたり、さらに深掘りしたりと、発展させた内容に仕上げたいところです。

1-4. 同じテーマのインタビュー記事

どんな質問をすれば良いのかわからない場合、同テーマの他のインタビュー記事を参考にしましょう。
大まかなインタビューの流れがイメージできると思います。
「テーマ名+インタビュー」といったワードで検索すると見つかります。

1-5. 掲載媒体のその他の記事

雑誌に掲載されるにしても、オウンドメディアで公開されるにしても、各メディアにはテイストがあります。
軽くて読みやすい感じなのか、テーマと真剣に向き合った重めの感じなのかなど、他のライターが書いた記事や特集内容に目を通して、どんなテンションでインタビューして、どんな風にまとめている媒体なのか把握しておきましょう。

ちなみに、取材先から「他にはどんな職種の人が載っているの?」などと、媒体についての質問を受けることも多いので、全体的にざっと目を通しておくことをおすすめします。

(2)質問項目のテンプレートの作成

取材では「この取材のあと、どんな内容の記事を書くか?」ということをあらかじめ考えておくことが大切です。
正直、事前に考えた流れ通りに話が進むことはほとんどありません。
しかし、テンプレートがあれば、取材当日どれだけ話が散らばったとしても、それをガイドにして最終ゴールにたどり着くことができるので、安心感が違います。
インタビュー構成を考えずに取材に臨むと、「ヤバい、最終的にどうまとめようか…」と、取材現場で焦ることになってしまいますので。
また、あまり取材時間が取れない場合などは、取材相手に先に質問項目を共有しておけば、あらかじめ回答を考えておいてもらえるので時間短縮にもつながりますよ。

事前にネットで調べた情報から、なんとなく記事の構成を考えておきます。
インタビュー記事の構成はさまざまですが、私は主に以下の2パターンで組み立てることが多いです。

①過去→現在→未来
「そもそも〇〇に取り組むことになった経緯は何だったんですか?」(過去についての質問)
「で、それによって現在はどのような状態になっているのですか?」(現在についての質問)
「今後はどのようにしていきたいとお考えですか?」(未来についての質問)

②現在→過去→未来
「御社の〇〇が話題ですが、詳しく教えていただけますか?」(現在についての質問)
「では、そもそもどんな経緯があって今の状態になったのですか?」(過去についての質問)
「今後はどのようにしていきたいとお考えですか?」(未来についての質問)

時間軸に沿ってまとめると記事を作りやすいですよ。
成功体験について聞きたいのか、今後の展開について聞きたいのかなど、記事のメインテーマに合わせて、現在・過去・未来、それぞれの時間配分を考えてくださいね。
詳しく話してほしい項目については、適宜「それはなぜですか?」「具体的には?」といった質問で深掘りしていくと良いでしょう。

(3)取材当日の持ち物・服装

3-1. 取材当日の持ち物リスト

  • 筆記用具
    スラスラと書けるボールペンがおすすめ。
  • メモ帳・ノート
    私はクリップボードにコピー用紙をセットしたものを使っています。
    農林水産業や製造現場など、業種によっては立ったまま取材しなくてはいけない場合があるので。
  • 質問リスト・資料
    上記の手順で作成した質問リスト。
    私は、質問項目ごとに6行ほどの記入スペースを設けたものを、メモ帳の代わりにしています。
  • ICレコーダー&予備電池
    私はオリンパスの『Voice-Trek(ボイストレック)V-862』を使用しています。
    音をよく拾うし、再生速度(早聞き/遅聞き)が何段階もあって、文字起こしの際に便利です。
    あと、本体にUSB端子が内蔵されているので、音声データのPC取り込みが手軽なのも◎!
    ちなみに、スマホに「音声レコーダー」というアプリもインストールしていて、心配なときは2台で録音しています。
  • カメラ
    写真撮影も請け負っている場合はカメラも持っていきましょう。
    充電、SDカードのセットも忘れずに!
  • 名刺
    委託されている仕事の場合は、個人の名刺を渡してOKかどうか、事前に依頼元へ確認しておきましょう。
  • 腕時計
    普段は腕時計をしない派の方も、取材時には着けていくことをおすすめします。
    さすがに携帯電話を取り出して時間をチェックするわけにはいきませんから。

3-2. 取材時の服装

取材先にもよるのでしょうが、個人的にはスーツで行く必要はないと思っています。
どうしても営業マンのような見た目になってしまうと、取材相手が身構えてしまうので、リラックスして話してもらえるように、私はオフィスカジュアルにしています。
具体的には、白・ベージュ系のカットソーに、黒や紺のジャケットorカーディガンを羽織るスタイルが多いです。
ボトムはスカートの時もパンツの時もあります。動きやすさの必要性に合わせて選んでいます。
靴は、取材先でスリッパに履き替える場合があるので、なるべく着脱しやすいパンプスを合わせています。

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この記事を書いた人

1985年奈良生まれ、水瓶座。 大学卒業後、印刷会社・Web制作の営業職を経験。 紹介営業を中心に成果を伸ばし、さらに自身の専門性を高めるためにコーチングを学ぶ。コーチとしてクライアントにセールスかけようとするが、自分のこととなると急にお金をもらうことに抵抗感がでて、まったく売れず、しがない日々を過ごす。小さい頃に小説家を目指していたくらいライティングは大好き。その想いを名刺やチラシに「書く」ことによって、口で営業せずともクライアントを獲得できるようになる。 コーチのスキルを活かした「人」にフォーカスを当てた「取材」が得意。 現在は、「人」が活きる「売れる販促ツール」を生み出す取材ライターとして活動中。



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